MVPのヴィッセル神戸・武藤嘉紀選手が残留を選択した理由とは?名古屋の高額オファーを断る(’24年12月21日)


2024年シーズン、ヴィッセル神戸のリーグ連覇に大きく貢献し、自身もMVPに輝いた武藤嘉紀選手。オフシーズンには名古屋グランパスからの高額オファーが報じられ、その去就に注目が集まっていましたが、最終的に神戸への残留を決断しました。この記事では、武藤選手が残留を選んだ理由を解説していきます。

名古屋からの破格オファー

オフシーズンに入り、武藤選手には名古屋グランパスから正式なオファーが提示されました。その年俸は推定3億5000万円と、破格の条件でした。これは、今オフに名古屋が獲得を目指していた柏レイソルの細谷選手に提示した移籍金3億5000万円と同等の金額であり、名古屋の本気度が伺えます。名古屋は武藤選手の得点力はもちろんのこと、神戸で佐々木選手や初瀬選手といった若手を成長させた実績、そしてチームに勝者のメンタリティーを根付かせる存在として、大きな期待を寄せていました。

神戸の慰留と条件提示

一方、武藤選手が所属するヴィッセル神戸も、当然ながら残留を望んでいました。当初の提示額は推定2億7000万円と、名古屋の提示額には及ばなかったものの、その後、出来高報酬を高く設定するなど条件の上積みに努めました。さらに、三木谷浩史会長自らが慰留に動いたことが、武藤選手の心を大きく動かした要因の一つと言われています。

武藤選手の心を動かした「熱意」と「環境」

武藤選手自身、移籍先を選ぶ上で「熱意」を最も重視していると公言していました。神戸からの熱心な慰留、特に三木谷会長からの直接的な働きかけは、武藤選手の心を強く捉えたことでしょう。また、ヴィッセル神戸が来シーズン、Jリーグ史上2クラブ目となる3連覇、そして悲願のアジア・チャンピオンズリーグ制覇を目指せる環境であることも、残留を後押しする大きな要因となりました。

単身赴任を乗り越えMVPを受賞した武藤選手が家族に感謝

武藤選手は2024Jリーグアウォーズで、見事MVPに輝きました。受賞スピーチでは、ヨーロッパでの苦悩や挫折を乗り越えてきた経験、そして常に支えてくれた家族への感謝の言葉を述べました。特に、単身赴任で家族と離れて過ごす時間が多い中、家族の支えがあったからこそ、Jリーグ2連覇や天皇杯優勝、そしてMVP受賞という結果に繋がったと語り、この賞を家族に捧げたいと述べました。

ヴィッセル神戸武藤 嘉紀(むとう よしのり)選手のプロフィール・経歴

プロフィール

生年月日: 1992年7月15日
出身地: 東京都世田谷区
身長/体重: 179cm/72kg
利き足: 右

経歴

慶應義塾大学卒業
FC東京(2014年)
マインツ(ドイツ)
ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)
エイバル(スペイン)
ヴィッセル神戸(2021年〜)
代表歴: 日本代表(国際Aマッチ通算29試合3得点、2018年W杯ロシア大会出場)
J1通算成績: 162試合出場57得点

コメント