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クリスタルパレス鎌田大地選手がFA杯初優勝に貢献!日本人初の快挙、マンチェスターシティーを撃破。

イングランドの伝統ある大会FA杯(FAカップ)で、クリスタルパレス所属の日本代表MF鎌田大地選手が歴史的な活躍を見せ、クラブに初のタイトルをもたらしました。2025年5月17日、ロンドンのウェンブリースタジアムで行われた決勝戦で、鎌田選手はマンチェスターシティを相手に先発フル出場し、攻守両面でチームの勝利に大きく貢献しました。この記事ではその活躍の内容について記述しています。

歴史的なFA杯初優勝

鎌田大地選手は、5月17日に行われたFA杯決勝で歴史的な活躍を見せ、クリスタル・パレスのクラブ史上初の主要タイトル獲得に大きく貢献しました。

この快挙は、鎌田選手自身のキャリアにおいても新たな一歩となり、多くのメディアから高い評価を受けています。

決勝点の起点となる貢献

2025年5月17日、ロンドンのウェンブリー競技場で行われたFA杯決勝で、クリスタル・パレスは強豪マンチェスター・シティと対戦しました。

この重要な一戦で、ミッドフィールダーとして先発フル出場を果たした鎌田選手は、攻守にわたる献身的なプレーでチームを牽引しました。

試合は前半16分に動きます。フォワードのマテタ選手とのワンツーでボールを前方へ運び、右サイドへ展開。そこから上がってきたムニョス選手がクロスを上げ、走り込んだエゼ選手が右足ダイレクトで合わせて先制ゴールを決めました。この先制点は、鎌田選手の体勢を崩しながらもダイレクトパスで繋いだプレーが起点となっており、重要な役割を果たしたことがうかがえます。

その後、マンチェスターシティに押し込まれる時間帯が続きましたが、前半36分にはPKのピンチをGKヘンダーソン選手がファインセーブでしのぎ、リードを守り切りました。

鎌田選手は90分間フル出場し、ゴール目前での相手シュートをブロックするなど、守備においても貢献度の高いプレーを見せました。チーム一丸となってこの虎の子の1点を守り抜き、クリスタルパレスは創設165年目にして悲願の初タイトルを獲得しました。

(Xより引用)

現地メディアの高い評価

FA杯優勝に貢献した鎌田選手は、現地メディアからも軒並み高い評価を受けました。

「GOAL」グローバル版では7点の高評価を得ており、「守備では深い位置まで潜り込み、より深い位置でのプレーに長けていることを改めて証明した。ウォートンがプレーの進行に集中できるよう、掃き出された」と、守備面での貢献が特に高く評価されました。

また、「ガーディアン」では8点という高評価が与えられ、「シティの渦巻くボール保持は目まぐるしかったが、右サイドを閉じ、パレスの不滅として見つけることができた」と、その堅実なプレーが称賛されています。

「インデペンデント」でも6点と評価され、「一生懸命働き、ウォートンと並んでチームに加わるに値する選手だった」とされました。これらの評価は、鎌田選手が攻守両面でチームにとって不可欠な存在であったことを示しています。

日本人初の快挙

FA杯決勝でのフル出場は、鎌田選手にとって日本人初の快挙となりました。

試合後のインタビューでは、「難しい試合になったが、勝ててよかった」と安堵の表情を見せ、「1位と2位では大きな差がある。内容うんぬんはどうこう言わず、ファンやチームみんなと勝ち取った勝利」と、喜びを語りました。

1861年のクラブ創設以来初となる主要タイトル獲得に貢献したことについて、鎌田選手は「新しい歴史を作れることは、自分のキャリアにとっても素晴らしいこと。いろんな方々に覚えてもらうことができると思うので。常に最初というのは、多くの人の記憶に残る。今はあんまり達成感はないけど、すごくうれしい」と、その歴史的意義を噛みしめるコメントを残しました。

今シーズンからクリスタル・パレスに加入した鎌田選手は、プレミアリーグ初年度でリーグ戦32試合に出場し、そのうち18試合が途中出場という状況でした。しかし、その中で成長を続け、シーズンを最高の形で締めくくりました。自分のインスタグラムでは「キャリアのなかで最も困難なシーズンだった。でも」とコメントし、優勝トロフィーを掲げる写真を出し、大きな達成感をにじませる投稿をしていました。

(Xより引用)

欧州でのキャリアと今後の期待

鎌田選手の欧州でのキャリアは、2017年にJ1サガン鳥栖からドイツブンデスリーガ1部のアイントラハト・フランクフルトへ移籍したことから始まりました。その後、ベルギー1部のシントトロイデンへの期限付き移籍を経て大きく飛躍を遂げ、フランクフルトで確固たる地位を築きました。その後、セリエAのラツィオに加入しましたが、契約延長の交渉は決裂。その後、2024年7月1日にクリスタルパレスFCへの鎌田選手の完全移籍加入が正式に発表されました。

今回のFA杯優勝は、鎌田選手のクリスタルパレスでの新たな挑戦へのきっかけとなりそうです。世界最古の大会であるFA杯での優勝と来季の欧州リーグ(EL)出場権獲得は、鎌田選手の欧州でのキャリアをさらに充実させることでしょう。今後のクリスタルパレスでのさらなる活躍が期待されます。

イングランド・FA杯(FAカップ)とは

フットボールの母国イングランドで行われるFA杯は、1871年に創設された世界で最も歴史あるサッカーの大会です。「The Football Association」(ザ・フットボール・アソシエーション)の頭文字からFA杯(FAカップ)と名付けられました。日本の天皇杯もこの大会をモデルにしていると言われています。

この大会の最大の特徴は、プロアマ問わずFAに登録している全てのクラブに参加資格があることです。試合形式はホーム・アンド・アウェー方式ではなく、一発勝負で勝敗を決めます。どちらのホームで試合を行うかも抽選で決まるため、「ジャイアント・キリング」と呼ばれる格下チームによる番狂わせが起こりやすいのも見どころの一つです。

2019-20シーズンまでは、90分で決着がつかない場合は延長戦なしで再試合が行われていました。しかし、2020-21シーズンは新型コロナウイルスの影響で再試合制が廃止されています。以前は決着がつくまで何度も再試合が行われることもありましたが、現在は2試合目が引き分けだった場合は延長戦とPK戦で決着をつけます。

組み合わせ抽選はすべてノーシードで行われるため、プレミアリーグの強豪クラブ同士が大会序盤の3回戦からいきなり対戦することもあります。準決勝以降の試合は中立地で行われ、2008年以降はロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されるようになりました。決勝戦も、サッカーの聖地と呼ばれるウェンブリー・スタジアムで行われます。2001年から2006年まではウェンブリーの改修工事のため、ウェールズのミレニアム・スタジアムが使用されていましたが、現在は新しいウェンブリーでの開催が定着しています。この決勝戦は、イングランドの伝統行事として盛大に執り行われます。

決勝戦では、FA総裁であるイギリス王族が観戦するのが慣例となっており、表彰式ではFA総裁が選手たちにメダルを授与し、優勝クラブのキャプテンにFA杯が手渡されます。FA杯を優勝したクラブには、翌シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(UEL)出場権が与えられますが、もし優勝クラブがプレミアリーグの成績によりすでにUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)またはUELの出場権を得ている場合は、その権利はプレミアリーグで出場権を得ていない最上位のクラブに移譲されます。

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