久保建英選手の2025年夏に向けた移籍動向 強豪クラブからの関心とレアル・ソシエダの現状

レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英選手の、2025年夏に向けた移籍に関する情報が活発化しています。複数の欧州強豪クラブからの関心が報じられる中、久保選手自身の発言や在籍クラブの状況から、移籍の可能性が高まっていると地元メディアも指摘しています。この記事では、現時点で報じられている情報を基に、久保選手の移籍動向について詳しく解説しています。

欧州強豪3クラブが獲得に関心

スペインメディア「ESTADIO DEPORTIVO」は5月9日、「クボの将来が熱くなる」と題した記事を掲載し、久保選手が来夏、プレミアリーグの複数のチームから獲得のオファーを受けていると報じました。

同メディアは、地元紙「Diario Vasco」の記者の情報として、久保選手がレアル・ソシエダを退団する可能性が最も高い選手の一人であると伝えています。

具体的なクラブ名は明かされていませんが、過去数シーズンにわたって久保選手を注視してきたクラブであり、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプールが獲得に関心を示しているとされています。久保選手の契約解除条項は6000万ユーロ(約98億)で、2029年まで契約を残しています。

久保選手の残留が危ぶまれる理由

同メディアは、様々な要因から久保選手の残留が危ぶまれていると分析しています。

その理由として、クラブのスポーツ部門における戦略的なプランの変更と、マルティン・スビメンディ選手のような重鎮の退団の可能性を挙げています。また、久保選手自身が残留の条件として言及してきたイマノル・アルグアシル監督との契約更新が実現しなかったことも、不確実性を生む要因となっています。

久保選手はレアル・ソシエダのあるサン・セバスティアン市での生活に満足していると語っていますが、届いているオファーと、ヨーロッパカップ戦の出場権の獲得が、今後の決断の鍵となる可能性があります。

久保選手の去就発言はクラブへの警告?

スペインメディア「COPE」は、久保選手の 最近の発言を、クラブの現在の状況に対する注意喚起と解釈しています。

久保選手は先日、「今のところ契約も残っているし、僕の考えはチームに残って、チームがより良くなるようにすることだけど、今季限りで退団するイマノル・アルグアシル監督と同じように将来のことはわからない」と語りました。

同メディアは、この発言は残留の保証ではなく、より競争力のあるクラブになっていく方針を進めていかなければ、退団も辞さないというメッセージであると分析しています。

実際に、久保選手の代理人が先日現地を訪れ、クラブの将来について問い合わせたとも報じられており、アルグアシル監督の退任や主力の移籍が見込まれる状況から、久保選手側がクラブの将来を懸念していることがうかがえます。

プレミアリーグの複数クラブが関心

移籍先に関して、「COPE」はレアル・マドリード復帰の可能性は低いとしつつ、かねてから関心が報じられているリバプールをはじめとするイングランド・プレミアリーグの複数クラブが、久保選手を主要なターゲットの一人として注視していると報じています。

ジャーナリストのマルコ・アントニオ・サンデ氏の情報として、複数のイングランドのクラブのスカウトが今シーズン、レアル・ソシエダの本拠地を訪れ、複数の選手を観察しており、その中に久保選手が含まれていると伝えられています。

レバークーゼン移籍の可能性も

さらに、ドイツ1部レバークーゼンへの移籍話も浮上しています。

その背景には、レアル・ソシエダを7シーズン率いたアルグアシル監督が今シーズン限りで退任し、来シーズンからレバークーゼンの指揮を執ることが既定路線となっていることがあります。

一部メディアでは、アルグアシル監督が、良好な関係を築いている久保選手を引き連れてレバークーゼン入りする可能性も報じられています。レバークーゼンは毎シーズンチャンピオンズリーグに出場することを熱望しており、昨シーズンのドイツ1部を無敗で優勝、今シーズンも首位バイエルンと優勝争いを演じているクラブであり、久保選手にとってより高いレベルを目指す魅力的な選択肢となるかもしれません。

スペイン生活が長い久保選手が、よほどのビッグクラブでない限りスペイン以外の国でプレーする気持ちは薄いとされてきましたが、今回のレバークーゼン移籍の信憑性は高いという見方もあります。

レアル・ソシエダ新監督の就任

レアル・ソシエダは、アルグアシル監督の後任として、Bチームを率いるセルヒオ・フランスシスコ監督が就任します。

あるスペイン人記者によると、新監督が戦術的に柔軟性があり、選手との対話を重視するタイプであると評しており、久保選手が右ウイングだけでなく、より多くのポジションでプレーできるようになる可能性も示唆しています。この記者は、もし久保選手が残留するならば、新監督の下で選手として十分に成長し、幸せになれると考えています。

しかし、久保選手自身が、長年指導を受けたアルグアシル監督の退任に対して複雑な心境を抱えていることも理解を示しています。久保選手は今、キャリアの岐路に立たされており、自身の将来にとって何がベストかを慎重に考える時期を迎えていると言えるでしょう。

2025年夏、久保選手の決断は?

久保建英選手の2025年夏に向けた移籍に関する情報は錯綜しており、複数のビッグクラブからの関心、監督の退任、クラブの戦略変更など、様々な要素が絡み合っています。

久保選手自身がどのような決断を下すのか、今後の動向から目が離せません。レアル・ソシエダに残留し、新監督の下で新たな挑戦をするのか、それともステップアップを求めて新たなクラブへ移籍するのか、才能溢れるアタッカーの選択に、大きな注目が集まっています。

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