ホルシュタイン・キール町野修斗選手の移籍動向 ブンデスリーガとプレミアリーグも関心?

ホルシュタイン・キールに所属する日本代表FW、町野修斗選手の移籍に関する情報が、複数のメディアから報じられ、大きな注目を集めています。この記事ではその詳細について記しています。

ホルシュタイン・キール降格で移籍濃厚に

2023年夏に湘南ベルマーレからホルシュタイン・キールへ完全移籍した日本代表FW町野修斗選手(25)が、2024-25シーズンを前にして大きな注目を集めています。

今季から初挑戦となったドイツ・ブンデスリーガ1部で、12得点3アシストを記録(5/13現在)。クラブ最多得点を挙げ、1部残留を目指して奮闘しましたが、チームはわずか1年での2部降格が決定しました。

そんな中、町野選手の残留はほぼないとみられ、早くもドイツ国内外の複数クラブが獲得に名乗りを上げています。ブンデスリーガでの実績、そして25歳という年齢と将来性もあって、争奪戦がヒートアップしています。

ボルシアMGが本格的な関心

特に強い関心を示しているのが、同じブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラッドバッハ(ボルシアMG)です。

ドイツ紙「ビルト」の報道によると、クラブの最高経営責任者ローラント・ヴィルクス氏とスカウト責任者のシュテフェン・コレル氏が以前から町野選手に注目しており、すでに長期的なスカウティングを続けてきたとのことです。

さらに、先日のボルシアMG対キール戦では、町野選手が2ゴールを決めて勝利に大きく貢献。このパフォーマンスがクラブ側の評価をさらに押し上げました。町野選手はキールとの契約を2027年まで結んでいるものの、移籍金はおよそ400万ユーロ(約6億5000万円)程度と見込まれており、トップレベルのアタッカーとしては破格のコストパフォーマンスを誇ります。

ボルシアMGは、昨夏にもキールからMFフィリップ・ザンダーを獲得しており、両クラブ間の関係性も良好。これが町野選手獲得においてプラスに働く可能性があります。

フライブルクやマインツも名乗り 

町野選手に関心を寄せているのは、ボルシアMGだけではありません。

堂安律選手が所属するSCフライブルクや、MF佐野海舟選手がプレーするマインツも、町野選手の獲得を検討していると報じられています。これらのクラブは、日本人選手の起用に積極的で、町野選手にとってもプレースタイルが馴染みやすい環境と考えられます。

特にフライブルクとの対戦では、町野選手はアシストに加えて攻守にわたって高い貢献度を示し、現地メディアからも高評価を受けました。その働きぶりがスカウトの目にも止まり、獲得リストの上位に名を連ねているとされています。

イングランド・プレミアリーグも注目 

さらに、イングランド・プレミアリーグの複数クラブのスカウトも町野選手を視察しているという報道もあり、移籍先はドイツ国内にとどまらない可能性もあります。

スピードとフィジカルを併せ持ち、ゴール前での決定力にも優れる町野選手のプレースタイルは、プレミアリーグにも適応可能と見られています。

2025年1月にはリーグ・アンのトゥールーズからも関心が報じられた経緯があり、欧州の各国リーグがその才能を注視していることがうかがえます。

キール史上最高額での売却? 

移籍金の予想は400万ユーロ(約6億5000万円)前後とされていますが、移籍情報サイト「Transfermarkt.de」では町野選手の市場価値を350万ユーロ(約5億7000万円)と評価。キールにとっては、史上最高額の売却となる可能性があると地元メディア「キーラー・ナハリヒテン」は伝えています。

町野選手の移籍によって得た資金でキールが再建に向けた戦力補強を行う構図も見えており、クラブにとっても重要な転機となる可能性があります。

日本代表復帰とW杯への意欲

町野選手は、カタールW杯後に一時代表から遠ざかっていましたが、ブンデスリーガでの活躍が評価され、2025年3月に日本代表に復帰。現在はFW古橋亨梧選手(スタッド・レンヌ)や小川航基選手(NECナイメヘン)らと代表の座を争っており、2大会連続のW杯日本代表選出と出場に向けて意欲を燃やしています。

高いレベルの環境で自らを磨き続けるためにも、今夏の移籍によってさらなるステップアップを目指すことになりそうです。

今後の動向が非常に注目される町野修斗選手。日本代表と欧州クラブの両面での活躍を期待しつつ、移籍市場での正式発表を待ちたいところです。

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