サッカー日本代表は2025年6月5日、2026W杯アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦し0-1で日本代表が敗れました。この記事ではその結果と評価見逃し配信を見る方法などについて書いています。
日本代表まさかのアウェイ黒星
6月5日、サッカー日本代表は来年のワールドカップ北中米大会のアジア最終予選第9戦で、アウェイのオーストラリアと激突しました。
すでにワールドカップ出場権を手にしている日本にとって、この一戦は新戦力の発掘という側面も持つ重要な試合でしたが、惜しくも0-1で敗れる結果となりました。最終予選での初黒星、そしてオーストラリア相手には約16年ぶりの敗戦となり、多くのサッカーファンが悔しさを感じたのではないでしょうか。
試合の流れとポイント
試合は、日本代表が序盤から圧倒的にボールを支配する展開となりました。森保監督が語ったように、今回の試合は初招集や再招集の選手たちが最終予選の厳しい戦いの中でどれだけの力を見せられるか、という点に注目が集まっていました。
特に、初招集の平河悠選手や俵積田晃太選手、そして最終予選初先発となった関根大輝選手らが積極的に攻撃に絡み、チャンスを作り出そうと試みました。
前半28分には、町田浩樹選手からの縦パスを受けた鈴木唯人選手がペナルティエリアに侵入し、惜しいシュートを放つ場面もありました。
また、37分には藤田譲瑠チマ選手が高い位置でボールを奪い、そのこぼれ球を拾った平河選手がミドルシュート。しかし、オーストラリア代表は5バックの堅い守備ブロックを敷き、日本の攻撃をなかなか崩させません。日本はボール支配率で70%を超えるも、前半はスコアレスのまま終了しました。
後半に入ると、負傷交代で町田選手に代わり瀬古歩夢選手が投入されます。48分にはGK谷選手からのキックミスでピンチを招きましたが、ここは冷静に対応し失点を免れました。その後も、藤田選手と佐野選手のボランチコンビ、そして鎌田選手と鈴木唯人選手の2シャドーが連携してゴールをこじ開けようとしますが、ワールドカップ出場権獲得に向けて負けられないオーストラリアも中央を固く閉ざし、ゴールへの道を断ち切り続けました。
膠着状態を打破するため、日本は64分に佐野海舟選手と俵積田晃太選手に代えて、攻撃の切り札である久保建英選手(レアル・ソシエダード)と中村敬斗選手(スタッド・ランス)を同時に投入します。さらに70分には、大橋祐紀選手と渡辺剛選手に代わり、町野修斗選手と高井幸大選手を投入し、総力戦の構えを見せました。
中村選手と久保選手の投入で攻撃は活性化され、80分には久保選手がペナルティエリア内でシュートチャンスを迎えるも、わずかに枠を外れます。終始、ボールを保持し、再三にわたってゴールに迫った日本でしたが、結局、最後までオーストラリアのゴールをこじ開けることはできませんでした。
そして、試合終了間際の後半45分(90分)、悪夢のような失点が生まれてしまいます。日本の左サイドでのスローインの流れからパスをつながれ、最後はゴール前に飛び込んできたオーストラリアのアジズ・ベヒッチ選手に右足で押し込まれ、痛恨の決勝点を献上。そのまま0-1で試合は終了しました。
日本代表のスターティングメンバー
今回のオーストラリア戦では、森保監督が積極的に新戦力を起用する意図が見て取れました。最終予選初先発の選手が9名を数え、フレッシュな顔ぶれがピッチに立ちました。
【フォーメーション:3-4-2-1】
GK
- 谷晃生選手(FC町田ゼルビア)
DF
- 関根大輝選手(フランス1部・スタッドランス)
- 渡辺剛選手(ベルギー1部・ヘント)
- 町田浩樹選手(ベルギー1部・サンジロワーズ)
MF
- 佐野海舟選手(ドイツ1部・マインツ)
- 藤田譲瑠チマ選手(ベルギー1部・シントトロイデン)
- 鈴木唯人選手(デンマーク1部・ブレンビー)
- 平河悠選手(イングランド2部・ブリストルシティ)
- 鎌田大地選手(イングランドプレミアリーグ・クリスタルパレス)※キャプテン
- 俵積田晃太選手(FC東京)
FW
- 大橋祐紀選手(イングランド2部・ブラックバーン)
このメンバーは、森保監督が「ベンチで見て経験するのではなく、最終予選の厳しい戦いの中でそれぞれの力を見せてもらい、勝利を目指して戦う中で何ができるのか」という狙いを持って選んだものでした。
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【スタメン発表】
W杯アジア最終予選🏆
🇯🇵日本 20:10 オーストラリア🇦🇺https://t.co/YaRAG4Wtyu
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(Xより引用)
試合後の選手と監督のコメント
この試合で最も注目されたのは、新たな戦力のパフォーマンスです。
初先発となった平河悠選手はウイングバックとして90分間プレーし、中盤での組み立てには貢献したものの、ゴール前での仕掛けには課題を残しました。本人も「仕掛けの回数を増やさなければ」と振り返っています。
一方、鈴木唯人選手は「もっとできた。プレーで示すしかない」と語り、自身の内容に満足せず、更なる成長を誓っています。キャプテンとしてフル出場した鎌田大地選手は「やるべきことはできていたが、最後の失点はもったいなかった」と悔しさをにじませました。
久保建英選手は途中出場ながらも攻撃の起点となり、鋭い動きでリズムを変えようとしましたが、相手の堅守を打ち破るには至りませんでした。「正直、後半は停滞していた。もっと強引に中をこじ開ければよかった」と反省の弁を述べています。
森保監督は「負けていい試合はない」と語りながらも、「将来の日本代表の力になる選手たちを試すことに意味があった」と新戦力の起用に手応えを感じている様子でした。
各選手の採点と寸評
GK
谷晃生 採点5.0
やや意外な先発起用でしたが、守備の機会は少ない中でビルドアップのミスが目立ち、2度の危ない場面を招きました。不用意なキックミスもあり、安定感を与えるには至りませんでした。
DF
関根大輝 採点5.75
代表デビュー戦で、フランスで培った対人の強さを発揮しました。守備面では安定感を見せましたが、攻撃への関与がやや物足りない印象もありました。右CBからSB的な動きもそつなくこなしていました。
渡辺剛(69分OUT)採点5.75
ビルドアップにやや課題はありましたが、空中戦での強さは際立っており、相手の1トップを封じました。後半序盤のピンチにも体を張って対応し、守備機会が限られる中でも存在感を示しました。途中交代はアクシデントによるものでした。
高井幸大(69分IN)採点5.5
代表では初めて3バックの中央でプレーしましたが、安定した対応を見せました。大きなミスもなく、無難に試合に入ったものの、チームを無失点に導くことはできませんでした。
町田浩樹(ハーフタイム OUT)採点5.5
一部でパスの精度を欠く場面はあったものの、前線にスイッチを入れるパスは有効でした。空中戦での強さと落ち着きもありましたが、前半のみでの交代となったのは負傷の影響があった可能性があります。
瀬古歩夢(ハーフタイムIN)採点5.0
後半から左CBに入り、82分には鈴木選手のシュートを導くなど一部で貢献も見せましたが、終盤に相手選手に入れ替わられて失点に絡んでしまいました。試合の要所での対応に課題が残る結果となりました。
MF
佐野海舟(64分OUT)採点5.75
球際での強さが光り、何度もボールを回収するなど守備面で持ち味を発揮しました。マインツでの経験が活きた堂々としたプレーでしたが、チームが優位に進める展開の中ではその回収力が十分に生かされる場面は限られていました。
久保建英(64分IN)採点5.75
背番号10を背負い途中出場で投入されると、攻撃の停滞感を打破する役割を担いました。80分には惜しいシュートも放ちましたが、ゴールにはつながりませんでした。違いを見せる場面はありましたが、結果には結びつきませんでした。
新10番がゴールを狙う
久保建英が相手を交わして右足でシュート
惜しくも枠を捉えられず🏆AFCアジア最終予選
🆚オーストラリア×日本
📺#DAZN 独占配信
最強の #代表みようぜ pic.twitter.com/L4nMSdkt2b— DAZN Japan (@DAZN_JPN) June 5, 2025
(Xより引用)
藤田譲瑠チマ 採点5.75
フル代表デビュー戦となりましたが、正確なパスと細かな守備でチームに貢献しました。押し込む時間帯が長かった中で、もう少し前線に絡むプレーが見たかったところです。縦パスの意識もありましたが、ボランチとして勝利に導く決定的な働きには至りませんでした。
鈴木唯人 採点5.75
前半28分にはドリブルからシュートまで持ち込みましたが、うまくミートできず。狭いエリアでも積極的にボールを受け、持ち味の突破力は随所に見られました。ただし、フィニッシュの場面ではあと一歩という印象でした。
平河悠 採点6.0
強烈なシュートを2本放つなど、デビュー戦ながら積極的な姿勢を見せました。思い切りの良いプレーが印象的で、仕掛けや攻撃面でのパンチ力を発揮しました。今回の新戦力の中でも好印象を残した一人です。
ワンタッチがリズムを変えた
その後平河悠がエリア外から狙う
シュートは紙一重のコースへ🏆AFCアジア最終予選
🆚オーストラリア×日本
📺#DAZN 独占配信
最強の #代表みようぜ pic.twitter.com/YWXAabNrJK— DAZN Japan (@DAZN_JPN) June 5, 2025
(Xより引用)
鎌田大地 採点5.75
キャプテンマークを巻いての出場で、巧みなポジショニングからボールを引き出し、前半はゲームをコントロールしました。ただし後半になると存在感が薄れ、最終的には失点に繋がるパスミスもあり、課題が残る内容でした。
俵積田晃太(64分OUT)採点5.5
21歳で初招集・初先発という大抜擢でしたが、序盤はやや緊張も見られました。持ち味のドリブルで仕掛ける場面はあったものの、クロスや最終局面の精度を欠いた点は今後の課題です。
中村敬斗(64分IN)採点5.5
途中出場後は積極的に仕掛けましたが、相手の厳しいマークに苦しみました。前回対戦での活躍もあり、今回はダブルチームで対応される場面が多く、決定的な場面を作るには至りませんでした。
FW
大橋祐紀(69分OUT)採点5.25
中盤との連携や動き出しで起点となる場面はありましたが、ストライカーとして決定的な働きにはつながりませんでした。広範囲に動き回る献身性は見られましたが、ゴール前での存在感はやや薄かった印象です。
町野修斗(69分IN)採点5.5
途中出場で1トップに入りましたが、短い出場時間の中で大きな見せ場は作れませんでした。ドイツでの成長は垣間見えましたが、今回は得点という結果に結びつけることはできませんでした。
監督
森保一監督 採点5.25
俵積田選手や平河選手といった初選出の選手を両ウイングバックに起用するなど、サプライズのあるスタメンで臨みました。試合中には久保選手や中村選手を投入して打開を図りましたが、引いて守る相手に対して決定的な打開策を見出せませんでした。新戦力のテストも相手の戦術に封じられ、最終予選初の黒星を喫する結果となりました。
オーストラリア代表監督のコメント
北中米ワールドカップ・アジア最終予選第9節の日本戦を前に、オーストラリア代表のトニー・ポポヴィッチ監督は「いつかオーストラリアは日本に勝つだろう。我々にはそのチャンスがあり、確実にモノにしたいと思っている」と語り、強い意気込みを見せていました。
日本はすでにワールドカップ出場を決めており、グループ首位でのぞんだ一方、オーストラリアは出場権獲得へ向けてどうしても勝点3が欲しい状況にありました。
指揮官は「明日の夜に勝利することで大きな一歩を踏み出せる」と意気込み、「本当にやる気に満ちているよ。冷静さもあるし、自分たちの能力には自信を持っている」とチームへの信頼を語っていました。また、「この試合が我々にとって何を意味するかは理解しているつもりだ。選手たちが落ち着いてプレーしてくれると信じている」とも述べ、約5万人の観衆が集まるスタジアムでの決戦に臨む覚悟を示していました。
そして迎えた試合は、スコアレスで推移した末、後半90分にアジズ・ベヒッチが決勝点を挙げ、オーストラリアが1−0で勝利。試合後、ポポヴィッチ監督は「特別な夜だった。得点した時、そしてもちろん試合後に湧き上がった感情、あの瞬間は一生忘れない」と歓喜のコメントを残しました。さらに、「現時点でアジア最強のチームとの対戦で、これ以上良いシナリオは考えられない。もっとも、その局面を迎えるまでの90分間は、明らかに緊張するものだった」と振り返り、日本からの歴史的な勝利の意味の大きさを語っています。
そして最後に「オーストラリア代表に関わる全ての方々に心から感謝している。私が就任して以来、本当に忙しい時期を過ごしたが、全員が我々の目ざすものを受け入れてくれて、その目標達成に非常に近づいている」と述べ、チームや関係者への感謝と今後への手応えを強調していました。
海外メディアの反応
日本対オーストラリア戦について、海外メディアもさまざまな視点で報じています。結果は0−1で日本が敗れ、予選での初黒星となりましたが、この試合へのアプローチや内容に対する評価には国ごとの温度差が感じられました。
韓国メディア
韓国メディア『スポーツ朝鮮』は、日本の敗戦に対し「控え選手主体で臨んだ日本が敗北を喫し、衝撃が広がっている」と伝えました。日本はすでにワールドカップ出場を決めていたため、関根大輝選手、平河悠選手、俵積田晃太選手らA代表デビューの選手や、鈴木唯人選手、佐野海舟選手、大橋祐紀らフレッシュな顔ぶれがスタメンに並びました。
同メディアは、こうした大胆な起用について「初めから勝負度外視の姿勢が見えた試合だった」と評し、「森保一監督は実験的な布陣を敷いた」と指摘しています。
また、「この実験の場となったオーストラリア戦で完封負けを喫し、結果的に頭を下げざるを得ない展開となった」と厳しい見方を示しました。 試合内容についても、「ボール支配率やシュート数で日本が上回っていたが、最後までオーストラリアの堅守を崩せなかった」と記述し、数少ないチャンスを活かされたことによる敗戦としています。
さらに、久保建英がA代表で初めて背番号10をつけて臨んだことにも言及し、「最後まで笑顔は見られなかった」と、その表情の変化に注目しています。
オーストラリアメディア
一方、オーストラリアメディア『ABC News』は、この試合を「16年ぶりの日本戦勝利」として大きく報道しました。
同メディアは、「日本に勝利した。方法はさほど重要ではない」と述べ、結果そのものに価値があると強調しています。 内容面では、日本が試合を通して支配的であったことにも触れ、「日本の2軍チームがオーストラリアを相手にどれほど上回っているかを示す好例だった」としながらも、「物語は、日本の素晴らしさについてではなく、オーストラリアの勇気についてのものになった」と述べました。
特に、最後までゴールを守り抜き、ワンチャンスをものにした姿勢を称賛し、「オーストラリア人のガッツが日本のスタイルに勝利した」と表現。また、「ポポヴィッチ監督の守備戦術と、あらゆる面で圧倒されながらも勝利を守り抜いた信念は、本大会に向けて貴重な収穫だった」と、勝点以上の価値があった試合だったと総括しています。
結果と評価のコントラスト
この試合に対する海外メディアの反応は、明らかにコントラストのあるものでした。韓国メディアは日本の「実験的姿勢」に疑問を呈し、準備と結果のバランスを問う声を上げています。
一方で、オーストラリア側は内容を度外視してでも手にした勝利に大きな意味を見出しており、その価値を強く主張しています。 このように、国ごとの立場や視点の違いが際立つ形となった日豪の一戦は、アジア最終予選の中でも特に注目された試合のひとつとなりました。
これで日本代表の最終予選成績は6勝2分1敗(勝ち点20)となり、首位は維持。最終戦は6月10日に大阪・吹田スタジアムで行われるインドネシア戦です。ホームで有終の美を飾り、世代交代を進めるチームにとって価値ある勝利で締めくくれるかが注目されます。
今回の敗戦は決して喜ばしい結果ではありませんが、代表チームとしては避けては通れない「世代交代の試練」でもありました。敗北の中に次の成長の糧を見出し、オーストラリアでの経験を糧にすることで、SAMURAI BLUEの未来はより強固なものとなるはずです。
6/5日本代表VSオーストラリア代表の見逃し配信
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