日本代表MF堂安律選手(27歳)が、今夏に加入したアイントラハト・フランクフルトで、8月23日に行われたホームでのブレーメン戦に先発出場し、ドイツ・ブンデスリーガの開幕戦で攻守両面の活躍。この記事ではその内容について書いています。
フランクフルトでのリーグ初戦
2025-26シーズンのブンデスリーガが8月23日に開幕し、アイントラハト・フランクフルトは本拠地ドイチェ・バンク・パルクにブレーメンを迎えました。この一戦で、今夏フライブルクから移籍金約35億円で加入した日本代表MF堂安律選手が、4-2-3-1の布陣の右サイドのスタメンに名を連ねました。堂安選手にとってはドイツカップ1回戦に続く公式戦2試合連続の先発出場であり、リーグ戦デビューを迎える特別な舞台となりました。
対戦相手のブレーメンには、U-20ドイツ代表GKで日本人選手でもある長田澪選手が先発出場。日本人同士の対決が注目を集めるなか、試合はフランクフルトが終始優位に進め、最終的に4-1で快勝しました。
堂安選手のプレスから追加点
試合の均衡を破ったのは前半22分。フランクフルトは19歳の新鋭MFジャン・ウズンがペナルティエリア手前から豪快な右足シュートを放ち、ネットを揺らして先制します。
さらにその3分後の25分には、堂安選手の献身的な守備が大きなチャンスを呼び込みました。堂安選手は右サイドの高い位置で積極的なプレスを仕掛け、相手からボールを奪取。そこからスムーズに味方へとつなぎ、最後はウズンがクロスを送り込み、ジャン・マテオ・バホヤが頭で合わせてゴール。堂安選手自身にアシストは記録されなかったものの、2点目の起点となったプレーはチームに勢いをもたらしました。
フランクフルトMF堂安律は守備で開幕戦大勝に貢献 現地紙「信じられないようなプレッシング」 – https://t.co/r1miUmvh42 pic.twitter.com/m50Blm7Vs8
— theWORLD(ザ・ワールド)編集部 (@theWORLD_JPN) August 24, 2025
(Xより引用)
攻撃面でも存在感
守備だけでなく、堂安選手は攻撃面でも存在感を示しました。前半33分には右サイドから縦に仕掛けて中央に切れ込み、ペナルティエリア内で相手と交錯。PKにはつながらなかったものの、積極的な突破で相手守備陣を脅かしました。
コーナーキックではキッカーも務め、セットプレーからチャンスを演出。得点やアシストこそなかったものの、攻守両面でハードワークを続け、チームの攻撃のリズムを支えました。
チームは4得点の快勝
後半に入るとフランクフルトはさらに勢いを増し、開始早々の47分に再びバホヤが追加点を決め、リードを3点に広げます。直後にブレーメンに1点を返されるも、70分には途中出場のアンスガー・クナウフが試合を決定づける4点目をマーク。フランクフルトは終始主導権を握ったまま試合を進め、最終的に4-1で勝利を収めました。
堂安選手は後半38分に交代し、チームメイトから大きな拍手を受けながらピッチを後にしました。PSV時代の旧友マリオ・ゲッツェとの共演も果たし、新天地での第一歩を力強く踏み出した形となりました。
現地メディアの評価と期待
現地メディアも堂安選手のパフォーマンスを高く評価しました。ドイツ紙『ビルト』は6段階評価(1が最高)で「2」をつけ、「新加入ながらすでにチームにフィットしている」と報道。地元紙『Frankfurter Rundschau』も「すべてが完璧ではなかったが、常に戦える状態にあり、実力をすでに発揮している」と称賛しました。
一方、相手GKとしてデビュー戦を迎えた長田澪選手は4失点を喫し、採点「4」とやや厳しい評価に。日本人対決は明暗が分かれる結果となりました。
欧州の舞台でさらなる飛躍へ
堂安選手は昨季フライブルクでリーグ戦10得点8アシストと自己最高の成績を残し、今夏フランクフルトへ移籍。今季はブンデスリーガ上位争いに加え、キャリア初となるUEFAチャンピオンズリーグ出場も控えています。開幕戦で見せた攻守にわたるハードワークと献身性は、チームの戦術に欠かせない要素となるでしょう。
堂安選手にとってはまだ始まったばかりの新シーズンですが、フランクフルトのサポーターに早くもポジティブな印象を残しました。この開幕戦での活躍は、今季の飛躍を予感させるものだったと言えます。
コメント