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11/14サッカー日本代表がW杯出場のガーナ代表を2-0で完封勝利!

サッカー日本代表とW杯出場権を持つガーナ代表の国際親善試合11月14日夜、愛知県豊田スタジアムで行われ、日本が2-0で快勝しました。この記事ではその内容について書いています。

成熟度を示した11月シリーズ初戦

日本代表は11月14日、愛知県・豊田スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2025でガーナ代表と対戦し、2-0で勝利しました。南野拓実選手、堂安律選手のゴールによってアフリカの強豪を撃破し、10月シリーズに続く国際Aマッチ連勝を飾りました。

W杯出場を決めた両国によるレベルの高い一戦は、日本が攻守の整理、連動性、戦術理解の深さで相手を上回った試合となりました。

スターティングメンバー

森保一監督は、ブラジル戦で金星をつかんだメンバーをベースにスタメンを構成しました。GKには早川友基選手が入り、CBは渡辺剛選手、谷口彰悟選手、鈴木淳之介選手の3バック。ボランチには佐野海舟選手と田中碧選手、ウイングバックに堂安律選手と中村敬斗選手。前線には久保建英選手、南野拓実選手、そして1トップに上田綺世選手という構成です。

ガーナ代表はW杯アフリカ予選を無敗で突破した勢いそのままに、5-4-1の堅陣を敷き、身体能力とスピードを武器に日本のビルドアップを狙う布陣で臨みました。

日本代表は怪我の影響で守田英正選手、冨安健洋選手、町田浩樹選手、伊藤洋輝選手ら不在という状況の中、チャンスを得た選手たちが高いパフォーマンスを見せ、層の厚さを示す試合となりました。

試合の流れとポイント

序盤から守備が機能

試合は立ち上がりから日本が積極的に前からプレッシングを仕掛け、ガーナに主導権を渡さない展開でした。連動したプレスと攻守の切り替えの速さは、10月シリーズから続く成長の証といえます。

ウイングバックの堂安選手、中村選手が素早く前に出ることで中盤に圧力をかけ、久保選手や南野選手がインサイドに絞りながらボールを受けることで攻撃の起点を作り続けました。

前半16分日本が先制

試合が動いたのは16分でした。相手の縦パスに対し、渡辺選手が素早く寄せ、そこに佐野選手が鋭いインターセプト。佐野選手はそのままドリブルで運び、堂安選手、久保選手と中央でテンポよく繋ぎ、再びボールを受けると、ゴール前へ斜めに鋭いパスを供給しました。

走り込んでいた南野選手はワントラップで体勢を整え、相手GKとの1対1を冷静に制して先制点。南野選手の代表通算26得点目で、日本は理想的な形でリードを奪います。

このシーンは、

  • 佐野選手の予測力
  • 前線の連動性
  • 南野選手の決定力

が凝縮された、日本の現在地を象徴するゴールとなりました。

(Xより引用)

後半も日本が主導権

後半に入っても日本の勢いは衰えません。開始早々には上田選手の強烈なシュート、59分には佐野選手のミドルと、日本がリズムを握ったまま試合を進めます。

そして迎えた60分、鈴木選手のインターセプトから攻撃が連動し、中村選手→上田選手→久保選手と美しいパスワークで繋がると、最後はペナルティエリア右で受けた堂安選手が左足を一閃。ニアサイドへ鋭いシュートを突き刺し、スコアは2-0となりました。

堂安選手にとっては2024年6月シリア戦以来となる代表ゴール。得意の左足から放たれた一撃は、まさに「練習通りの形」だったと本人も語っています。

(Xより引用)

若手も加えて層の厚さを証明

その後、日本は68分に菅原由勢選手、藤田譲瑠チマ選手、71分には安藤智哉選手、そして嬉しい代表デビューとなった北野颯太選手と後藤啓介選手を投入。82分には佐藤龍之介選手も送り出し、若手中心のフレッシュな顔ぶれで終盤のゲームを締めました。

ガーナは反撃を試みるも、日本の組織的な守備の前にほとんど決定機を作れず、シュートはわずか5本。日本が試合を完全に掌握したままタイムアップを迎えました。

試合内容の評価と分析

守備と攻撃の連動性

この試合で最も印象的だったのは、日本の攻守の連動性です。前線からのプレス、ボールロスト後の素早い切り替え、最終ラインのカバーリング、どれも高いレベルで遂行されていました。

特に佐野選手の存在感は際立っており、守備ではインターセプト、ポジショニング、寄せの判断が秀逸、攻撃でも前進の起点となるプレーを連発しました。日本の新たな中心としての成長を感じる試合でした。

「良い守備から良い攻撃へ」が浸透

森保監督が積み上げてきたチームコンセプトが、選手全体に浸透していることも明確でした。

  • 前線がボールを追い切る
  • 中盤が即座に回収に入る
  • 最終ラインが勇気を持って前へ出る

これらが一つの流れとして機能したことで、ガーナの攻撃をほぼ無力化し、逆に攻撃では意図した崩しを何度も再現していました。

若手が台頭しメンバー争いは激化

佐野選手、鈴木選手、渡辺選手といった新戦力が堂々たるパフォーマンスを見せたことで、来年のW杯最終登録メンバー争いは過去最高レベルの激しさになりそうです。

森保監督にとっては「嬉しい悩み」ですが、選手にとっては一つのプレーが選考を左右するほどの熾烈な競争となっています。

監督と選手のコメント

 森保一監督

選手たちが良い準備をしてトライし続けてくれました。良い守備から良い攻撃へというベースが成果として出たと思います。ガーナは個が強いチームですが、チーム全体で守れたことが無失点につながりました。

GK 早川友基選手

無失点で終えられてホッとしています。緊張はありましたが、代表で積み上げてきたものを出すだけだと思ってプレーしました。

DF 谷口彰悟選手

相手の前線は強かったですが、バトルでも組織でも上回れました。自分のコンディションも上がってきており、良い手応えがあります。

DF 鈴木淳之介選手

アフリカの選手は足の伸びが独特ですが、冷静に対応できました。チームとしても非常に良い守備ができたと思います。

MF/FW 南野拓実選手

佐野選手のパスが素晴らしかったので決めるだけでした。前線でのハイプレスも効果的で、相手が嫌がっているのが分かりました。

MF/FW 堂安律選手

イメージ通りのシュートでした。これまで得点がなくてもネガティブになっていませんでしたし、続けてきたプロセスが実ったと思います。

MF/FW 佐野海舟選手

前にスペースがあったので運べましたし、南野選手へのパスも迷いなく出しました。守備でも狙いを持ってプレーできました。

MF/FW 後藤啓介選手

落ち着いてプレーできました。まずは守備からという指示を意識しました。点を取れればさらに良かったです。

ガーナ代表 オットー・アッド監督

日本は非常に良いチームでした。切り替えも速く、完敗です。負傷者が出たのは残念ですが、日本の選手たちがベンチまで謝りに来てくれたことに感謝しています。

成熟した日本がW杯に向けて前進

日本はガーナを相手に攻守で優位に立ち、2−0の完勝を収めました。攻守の切り替え、戦術の理解度、試合運びのスマートさ、そして新戦力の台頭――どれもW杯本大会に向けて大きな収穫です。

次戦は11月18日、国立競技場でボリビア代表と対戦します。南米勢特有の駆け引きやリズムの変化にどう対処するか、日本代表にとってまた一つの試金石となりそうです。

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