フライブルク所属堂安律選手のフランクフルトなど移籍を巡る最新情報

ブンデスリーガのフライブルグに所属する堂安律選手に対する評価は最近、上がっており、今夏の移籍市場に向け、フランクフルトなど多くのクラブが獲得候補に名前を挙げています。この記事ではその詳細について記しています。

堂安律選手の移籍情報が活発化

日本代表の攻撃を牽引するMF堂安律選手の今夏の移籍に関する情報が、国内外で活発に報じられています。

所属するドイツ・ブンデスリーガのフライブルクは、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得目前という状況の中、堂安選手の残留を強く望んでいます。しかし、他クラブからの関心も高まっており、予断を許さない状況です。

フライブルクの慰留策

フライブルクは、堂安選手の慰留に向けて異例の策を講じる可能性が浮上しています。

ドイツの衛星放送「スカイ・スポーツ」によると、クラブは長年空き番号となっている「背番号10」を堂安選手に提示することを検討しているようです。ユリアン・シュスター監督もこの報道に対し、「もし彼がここに残るために必要不可欠なポイントになるのであれば、間違いなくそうするだろう」と前向きな姿勢を示しています。

フライブルクでは2012年から10番が空き番号となっており、10年以上の空白を経てエースナンバーが解禁されることで、クラブの熱意が伝わるかが注目されます。

移籍に関心を示すクラブ

堂安選手の獲得に関心を示しているクラブとして、同じブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトの名前が挙がっています。

フランクフルトは現在リーグ3位につけており、来季のCL出場を見据えて戦力補強を検討しています。堂安選手自身も、更なるステップアップとしてより野心的なクラブへの移籍を希望していると報じられており、フランクフルトへの移籍に前向きであるとされていました。

しかし、ここにきて新たな動きが出てきています。ドイツ紙「ビルト」によると、イングランドやイタリアの資金力のある複数のクラブが、堂安選手の獲得競争に参入してきたとのことです。具体的なクラブ名は明らかにされていませんが、これらのクラブはフランクフルトよりも高い給与を提示する準備があるとも伝えられています。

最近の報道では、堂安選手はCL出場クラブへの移籍を強く望んでいるとされており、フライブルクがCL出場権を獲得しても、移籍の可能性は依然として高いと見られています。

フライブルグで最後の数週間を迎えるか?

現地メディアの間では、堂安選手の今夏の移籍は避けられないのではないかという見方も出てきています。

ドイツメディア「BZ」は、「クラブでの最後の数週間を迎えるかもしれない」と指摘しています。フライブルクのクレメンス・ハルテンバッハSD(スポーツディレクター)も、「キッカー」の取材に対し、「完璧な移籍のタイミングについて語るとすれば、それは恐らく夏に来るだろう。もちろん、オファーが適切であればね」と、条件次第では移籍を容認する姿勢を示唆しています。

ハルテンバッハSDは、日本代表での活動やワールドカップでの経験が堂安選手のキャリアプランにおいて重要な役割を果たすだろうと語っており、今後の更なる活躍に期待を寄せつつも、移籍の可能性を否定していません。

フライブルクは後釜確保か?

堂安選手の移籍が現実味を帯びる中、フライブルクはすでに後釜の確保に動き出しているようです。

フランスのメディア「L’Est eclaire」は、フランス2部のトロワに所属する19歳の左利き右ウィンガー、シリアック・イリエ選手のメディカルチェックのために現地入りしたと報じました。クラブ間の交渉はすでにまとまっており、移籍金は1000万ユーロ(約16億2000万円)を超えると伝えられています。

イリエ選手は今季リーグ戦31試合に出場して6ゴールを記録しており、その才能にフライブルクが注目していることが伺えます。同メディアによれば、イリエ選手のフライブルク移籍は、リーグ・ドゥの全日程終了後に正式発表される見込みです。

流動的な移籍を巡る状況

堂安律選手の移籍を巡る状況は、フライブルクがCL出場権獲得に近づく一方で、他クラブからの強い関心と、選手自身のステップアップへの意欲が絡み合い、非常に流動的です。

フライブルクが提示する可能性のある「背番号10」が残留への決め手となるのか、資金力のあるクラブへの移籍が実現するのか、今後の動向から目が離せません。フライブルクが後釜の獲得に動いていることも、移籍の可能性を強く示唆していると言えるでしょう。

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