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9月6日 サッカー日本代表VSメキシコ代表 米国遠征初戦はスコアレスドロー

現地時間2025年9月6日、日本代表はメキシコ代表との国際親善試合に挑みました。結果はスコアレスドローに終わりました。この記事ではこの試合の概要についてまとめています。

米国遠征の概要と背景

日本代表(SAMURAI BLUE)は9月、FIFAワールドカップ26本大会を見据えた強化試合として、アメリカ合衆国での遠征に臨みました。開催地となったのはカリフォルニア州オークランドの「オークランド・コロシアム」。現地時間9月6日、日本代表はメキシコ代表との国際親善試合に挑みました。

今回の遠征は、日本にとって非常に大きな意味を持ちます。なぜなら、対戦相手となるメキシコは北中米ワールドカップの開催国のひとつであり、加えて試合の舞台が本大会の舞台となるアメリカであったからです。アジア以外のチームとの対戦は2023年10月のチュニジア戦以来、約2年ぶり。日本代表にとって、来年のワールドカップを見据える上で貴重な経験の場となりました。

一方で、メキシコは日本にとって苦手意識のある相手。過去の対戦成績は1勝4敗で、2020年の国際親善試合でも0-2と完敗を喫していました。しかも当時から4連敗中という相性の悪さが残っていました。今回の一戦は、そうした流れを断ち切る大切な試合でもありました。

メキシコ戦のスタメンとフォーメーション

森保一監督は、これまでのアジア予選で採用してきた3-4-2-1の布陣を引き続き採用しました。

GK:

鈴木彩艶(パルマ)

DF:

板倉滉(アヤックス)、渡辺剛(フェイエノールト)、瀬古歩夢(ル・アーヴルAC)

MF:

堂安律(フランクフルト)、遠藤航(リバプール)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、三笘薫(ブライトン)

シャドー:

久保建英(レアル・ソシエダ)、南野拓実(ASモナコ)

FW:

上田綺世(フェイエノールト)

この顔ぶれを見ても分かる通り、欧州クラブで主力として活躍する選手たちが中心。まさに「フルメンバー」に近い布陣でした。遠藤航選手がキャプテンとして中盤を支え、攻撃では久保・南野・上田の3人が連動し、積極的にメキシコゴールを脅かしました。

 

前半の試合展開と主導権

試合は立ち上がりから日本が主導権を握ります。4分には久保建英選手が最初のシュートを放ち、11分には三笘からのパスを受けて再びゴールを狙うなど、序盤から積極的な攻撃を仕掛けました。15分には渡辺剛選手のロングボールに堂安律選手が反応し、相手GKの頭上を狙ったループシュートを放つなど、得点の匂いを漂わせます。

守備面でも集中力を切らさず、特に前回対戦でゴールを決められたラウル・ヒメネスに対しては渡辺剛選手が厳しいマークで自由を与えませんでした。3バックはチャレンジ&カバーを徹底し、メキシコの攻撃を封じ込める形を維持しました。

前半はスコアレスながらも、日本が積極的に攻め込み、遠藤航選手が語った通り「前からしっかりはめに行く」守備でリズムを作る内容でした。

後半の攻防と決定機

後半に入っても日本は攻勢を続けます。53分には堂安から久保へ、そして南野へとつながる流れるような攻撃でビッグチャンスを演出。南野が右足ボレーで合わせましたが、惜しくもゴールを外しました。これは森保監督が語る「積み上げてきた形」を示すシーンでした。

しかし、その直後にアクシデント。守備の要・板倉滉選手が負傷し、関根大輝選手が急きょ投入されます。さらに試合の流れを変えるべく、森保監督は69分に久保と南野を下げ、伊東純也(KRCヘンク)、前田大然(セルティック)を投入。ポジションを入れ替えつつ、スピードと突破力で活路を見出そうとしました。

終盤には町野修斗選手や鈴木唯人選手も投入し、攻撃的な姿勢を崩さない日本。90分には上田綺世選手が裏へ抜け出し決定機を迎えますが、相手DFモンテスに倒されてしまいます。VARの結果、モンテスにはレッドカードが提示され、メキシコは一人少ない状況に。数的優位となったものの、残り時間はわずかでゴールを奪うことはできず、試合は0-0で終了しました。

(Xより引用)

森保監督と選手のコメント・評価

試合後、森保監督は「勝てなかった悔しさはあるが、選手たちはこれまで積み上げてきたものを出してくれた」とコメント。特に守備から攻撃への切り替えや、相手の堅い守備を崩すための工夫に手応えを感じたと振り返りました。

選手たちもそれぞれ手応えと課題を語っています。

渡辺剛選手:「ゼロに抑えられたのは良かった。チャレンジ&カバーを徹底して相手を封じた」

上田綺世選手:「もっとゴール前で脅威を出したい。ボールの収めや体のぶつかり合いでは成長を感じる」

久保建英選手:「内容的には日本の方が強かった。決め切れなかったのは残念だが、問題はない」

それぞれの発言からは、世界の強豪相手に十分に戦えたという自信と、ゴールという結果を求める強い意識がうかがえます。

アメリカ戦への展望

メキシコ戦は勝利こそ逃しましたが、日本代表は苦手相手に対して内容で優位に立ち、4連敗を止める形となりました。特に守備面での安定感や、積み上げてきた攻撃パターンを見せられたことは大きな収穫です。

次戦は同じ遠征で、現地時間9月9日にアメリカ代表との対戦が控えています。開催国の一角でもあるアメリカ相手にどのような戦いを見せるのか。ワールドカップを見据えた本格的なテストの場として、チームのさらなる進化が問われる一戦となるでしょう。

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