3季ぶりに昇格したリーズ・ユナイテッドの日本代表MF田中碧選手(26)がプレミアリーグデビュー戦で大活躍し、存在感を見せました。この記事ではその内容について書いています。
プレミアリーグで堂々デビュー
日本代表MF田中碧選手(26)が、ついにイングランド・プレミアリーグの舞台で鮮烈なデビューを飾りました。リーズ・ユナイテッドは3シーズンぶりにプレミアリーグへ復帰し、8月18日の開幕戦でエバートンと対戦。
ホーム「エランド・ロード」に集まったファンの前で、田中選手は右インサイドハーフとして先発出場しました。試合終了間際の後半アディショナルタイムまでプレーし、攻守に渡る献身的な働きでチームの1-0の勝利に大きく貢献しました。
昨季はチャンピオンシップ(2部リーグ)で中盤の底を主戦場として戦ってきましたが、この日はより前線に近いインサイドハーフの位置で起用されました。豊富な運動量を生かし、ボール奪取から攻撃参加まで幅広い役割を果たし、プレミア初戦とは思えない堂々としたプレーぶりを披露しました。
Another reminder that we bought AO Tanaka for £3 million…
WHAT A PLAYER 👏 #LUFC pic.twitter.com/RBMY7zJbbG
— The Leeds Press (@TheLeedsPress) August 18, 2025
(Xより引用)
勝利への猛プレス
試合の決定的な場面は後半36分。田中選手は相手GKにまで迫るほどの猛プレスを仕掛け、エバートン守備陣に大きなプレッシャーを与えました。その結果、相手のハンドを誘発し、リーズが決勝点となるPKを獲得。これをルーカス・ヌメチャ選手が冷静に沈め、チームは待望の先制点を奪いました。
このPK判定をめぐっては、エバートンのジェームズ・ターコウスキ選手やモイーズ監督、さらには元プレミア得点王のクリス・サットン氏までが「絶対にペナルティではない」「理解できない」と不満を表明するなど物議を醸しました。しかし、事実として勝敗を分けたのは田中選手の執念のプレスであり、そのプレーが試合を決定づけたことは間違いありません。
MOMに輝く!
この試合後、田中選手の評価は現地メディアで軒並み高まりました。英BBCの視聴者採点ではチーム最高の「7.94点」を獲得し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)に選出。『VAVEL』も田中選手をMOMに選出し、「中盤でテンポをコントロールし、エヴァートンのカウンターを封じ込めた。彼の躍動感あるプレーはリーズのプレミア復帰を華々しく象徴した」と絶賛しました。
また、『ヨークシャー・イブニング・ポスト』は「序盤はリズムをつかむのに時間を要したが、試合が進むにつれて輝きを増し、終盤に見せた粘り強さと推進力は観客を魅了した」と評し、地元ファンの心を早くもつかんだ様子を伝えています。観客席からは交代時に大きな拍手が送られ、その存在感を証明しました。
ファルケ監督の評価と課題
一方で、リーズを率いるダニエル・ファルケ監督は田中選手を高く評価しながらも、「彼は感情的な選手でスタジアムを沸かせられるが、やりすぎてしまう場面もある。冷静な判断を保つことが重要だ」と注文をつけています。
これは大きな期待の裏返しでもあり、今後プレミアリーグでさらに成長していく上での課題といえるでしょう。
不安を払拭
田中選手の活躍はイギリス国内だけでなく、海外の主要メディアからも注目を集めました。『デイリー・メール』や『ガーディアン』、さらに米紙『ジ・アスレチック』の記者たちも彼のパフォーマンスに言及し、「トップレベルでも戦えることを証明した」と報じています。
昨季チャンピオンシップ優勝の立役者として昇格を導いた田中選手に対して、プレミアでの不安の声も一部にはありました。しかし、開幕戦のパフォーマンスがその不安を払拭し、むしろ「プレミアでも通用する」ことを世界に示す結果となりました。
今後への期待
リーズは開幕戦を白星で飾り、次節は強豪アーセナルとの対戦を控えています。昇格初年度という厳しいシーズンが待ち構えていますが、田中碧選手が中心となってどこまでチームを引き上げられるのか、今後の活躍に大きな期待が寄せられています。
日本代表の中核としても重要な存在である彼が、プレミアの舞台でさらに成長を遂げれば、日本サッカー全体にとっても大きな財産となることでしょう。
pic.twitter.com/0Iro3g591t Ao Tanaka vs Everton
— LUFC COMPS (@CompsLufc) August 18, 2025
(Xより引用)
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