横浜F・マリノスの元日本代表MF水沼宏太選手(34)が、オーストラリアAリーグのニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFCへ完全移籍することが発表されました。横浜FMアカデミー出身の水沼選手は、2020年に約10年ぶりに横浜FMへ復帰し、2022年にはJ1優勝や日本代表デビューを果たすなど輝かしい実績を残してきました。「夢だった海外挑戦」と語る今回の移籍は、Jリーグ選手のオーストラリア進出が続く中で注目される新たな一歩です。
横浜F・マリノスの象徴、水沼宏太選手の歩みと決断
横浜F・マリノスは1月21日、MF水沼宏太選手がオーストラリアAリーグのニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFCに完全移籍することを発表しました。
1990年生まれの34歳、水沼選手は横浜FMアカデミー出身で、2007年に17歳でトップチームデビュー。その後、栃木SCやサガン鳥栖、FC東京、セレッソ大阪と複数のクラブで経験を積み、2020年に約10年ぶりとなる横浜FM復帰を果たしました。
横浜FM復帰後、水沼選手は豊富な運動量と正確なクロスを武器に主力として活躍。2022年にはJ1優勝に大きく貢献し、日本代表デビューも果たしました。同年にはJリーグベストイレブンにも選ばれ、通算245試合出場で26ゴール・54アシストという華々しい記録を残しています。
#水沼宏太 選手がニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツ FC(オーストラリア)へ完全移籍をすることが決定いたしましたので、お知らせいたします。
「F・マリノスでの時間は、本当に楽しかった!最高でした!これまでも、これからも、横浜… pic.twitter.com/mAbWUOmdzJ
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) January 21, 2025
「夢を追い続けて」34歳での海外挑戦
水沼選手は今回の移籍について、「僕がずっと夢を見ていた海外挑戦」と横浜F・マリノス公式サイトを通じてコメントしています。
「F・マリノスで過ごした5年間があったからこそ、胸を張って新たな舞台に挑むことができます」と語り、オーストラリアでの活躍を誓いました。
「あの横浜F・マリノスから来た選手、なんか面白いぞ!」と思ってもらえるように全力で戦う、と意気込みを見せています。
ニューカッスル・ジェッツは2000年創設のクラブで、現在リーグ戦12試合を終えて13チーム中11位。これまでにも元日本代表FW齋藤学選手が在籍したクラブとして知られています。
新天地での挑戦は容易ではありませんが、水沼選手の経験と情熱が輝くことを期待したいと思います。
横浜F・マリノス公式サイトでの水沼選手のコメント詳細
「横浜F・マリノスに関わるすべての皆さんへ。
まず始めに新シーズンが始まったこのタイミングでのご報告になってしまったこと、申し訳ありません。
このたび、Newcastle Jets FCに移籍することになりました。
2020年シーズン、大好きな横浜F・マリノスのエンブレムを約10年ぶりに胸に付け、また戦えることが決まった日のワクワク感は今でも鮮明に覚えています。
この5年間、最高の仲間たちと一緒に、たくさんの喜びや悔しさ、挑戦や成長を味わってきました。 全員で力を合わせて戦った日々は、僕にとって一生忘れられない時間です。
そして、夢だった日本代表やリーグ優勝も、この大好きなF・マリノスで叶えることができました。 僕にとっての『横浜F・マリノス第二章』は本当に特別なものです。
これまで支えてくれた皆さんには、心の底から感謝しています。
一緒に戦ってくれたチームメイト、僕を導き支えてくれた監督やコーチングスタッフ、いつも支えてくれたチームスタッフやフロントスタッフ、クラブを応援し続けてくれたパートナーの皆さん。
そして何より、どんなときも全力で声援を送り続けてくれたファン・サポーターの皆さん。本当にありがとうございました。
皆さんのおかげで、僕は成長し続けることができました。
次は、僕がずっと夢を見ていた海外挑戦です。 F・マリノスで過ごした5年間があったからこそ、胸を張って新たな舞台に挑むことができます。
『あの横浜F・マリノスから来た選手、なんか面白いぞ!』と思ってもらえるように、全力で戦ってきます。 水沼が頑張ってるぞ!という知らせが、F・マリノスのみんなの追い風となるように、自分らしく堂々とプレーしてきます。
『限界を決めず、絶対に諦めない』その気持ちを胸に、これからも自分の信じた道を進んでいきます。
サッカーを通じて、少しでも皆さんに夢や希望、そして勇気を届けていきたいと思っています!
F・マリノスでの時間は、本当に楽しかった!最高でした! これまでも、これからも、横浜F・マリノスは僕にとって憧れであり、大好きなチームです。
このクラブの一員でいられたことは、僕の誇りです。
また皆さんに会えるときには、ひとまわり大きくなった姿をお見せできるように頑張ってきます。
本当にありがとう!行ってきます!」
日本人選手が増加するオーストラリアAリーグ
今回の移籍は、Jリーグ選手のオーストラリア移籍が増加している背景の一つです。
2024シーズンオフには、DF三竿雄斗選手(京都サンガ→パース・グローリーFC)やDF岡本拓也選手(湘南ベルマーレ→パース・グローリーFC)もオーストラリア行きを選択しています。
また、オーストラリアAリーグでプレーする日本人選手の間では、「オーストラリアリーグは参入する価値がある」との声も広がっています。
さらに、元大宮アルディージャのDF今井智基選手(ウェスタン・ユナイテッドFC所属)はSNSで、「5年前には私だけだった日本人選手が、今では10人になった」と述べ、Aリーグの人気ぶりを明かしました。
この背景には、リーグが2026年から秋春制へ移行することや、オーストラリアが以前から秋春制を採用していたことも、同国への移籍が増加している要因の一つと考えられます。
新天地で輝く日本人選手の未来を期待
過去には小野伸二氏や三浦知良氏、本田圭佑氏といった日本サッカー界のレジェンドもオーストラリアでプレーしてきました。
水沼選手の移籍は、この歴史の新たな1ページを刻むものとなるでしょう。
彼の挑戦が、さらなる日本人選手の海外進出を後押しするきっかけになることを期待します。
「限界を決めず、絶対に諦めない」という水沼選手の言葉通り、新天地での活躍を応援し、彼が夢を追い続ける姿にエールを送りたいと思います。
水沼宏太選手のプロフィールと経歴
- 生年月日 :1990年2月22日
- 出身地 : 神奈川県
- 身長/体重:177cm/72kg
- 経歴: あざみ野F.C.→横浜FMJrユース→横浜FMユース→横浜FM →栃木→横浜FM→栃木→横 浜FM →鳥栖→横浜FM→鳥栖→FC東京→C大阪→-FC東京 →C大阪
- 出場歴:J1リーグ395試合48得点 J2リーグ50試合7得点 J3リーグ9試合3得点 カップ戦63試合14得点 天皇杯35試合10得点 ACL33試合5得点 ACLE5試合1得点
- 日本代表:2022年 EAFF E-1サッカー選手権2022 (優勝、2試合出場)
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