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シントトロイデン移籍後のFW後藤啓介選手が劇的ゴール!決勝弾で連勝に大きく貢献

ベルギー1部リーグ・シントトロイデン所属のFW後藤啓介選手が、期限付き移籍後、8月18日に行われたラ・ルヴィエールとの一戦で移籍後初ゴールとなる決勝点を決め、チームを2-1の勝利に導きました。この記事ではその内容について記しています。

新天地で輝くゴールへの嗅覚

ベルギーの地で、日本の未来を背負う若きストライカーが躍動しています。20歳のFW後藤啓介選手が、ベルギー1部アンデルレヒトから同1部シント=トロイデンへ期限付き移籍。そして、新天地デビューからわずか4試合目で、劇的な決勝ゴールを決めました。このゴールは、彼の持つ「ゴールへの嗅覚」と「勝負強さ」が本物であることを証明する、まさに圧巻の瞬間でした。

後半12分からピッチに立った後藤啓介選手選手は1―1で迎えた後半アディショナルタイムに右サイドの深い位置からMF山本理仁選手が折り返した浮き球のパスに、ダイレクトボレーを決めました。チームを開幕から4戦負けなしとする2連勝に導き、両手を広げてダッシュ。喜びを爆発させました。

(Xより引用)

圧巻のELデビュー

後藤選手の欧州での活躍は、アンデルレヒトでのプレーから始まっていました。2024年1月、ジュビロ磐田からアンデルレヒトのリザーブチーム、RSCAフューチャーズにレンタル移籍し、その後わずか数週間でトップチームデビューを果たします。

そして、現地時間1月30日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ最終節、ホッフェンハイム戦で衝撃的なEL初ゴールを記録しました。

後半33分に途中出場した彼は、そのわずか1分後、華麗な反転ターンから右足でシュートを決め、EL初ゴールを飾ったのです。このゴールは、公式戦での2試合連続ゴールとなり、彼のストライカーとしての素質と適応能力の高さを世界に知らしめることになりました。試合はアンデルレヒトが3-4で惜しくも敗れましたが、後藤選手の存在感は、確実にファンとチームに強い印象を与えました。

(Xより引用)

順調なキャリアと生活面での苦労

ジュビロ磐田から欧州の舞台へと飛び出した後藤選手は、短期間で急成長を遂げました。1月16日のクロッキー・カップでのファーストチームデビューを皮切りに、リーグ戦、そしてELと次々に大舞台を経験。1月26日のメヘレン戦ではトップチーム初ゴールを記録し、その勢いは止まることがありませんでした。

しかし、その裏には、異国の地での苦悩もありました。ベルギーメディア『Het Nieuwsblad』によると、「彼はベルギーでの生活に苦労している。今でも英語をほとんど話せず、ホームシックに悩まされることもしばしばある」と、生活面での課題が報じられました。

プレースタイルについても、「機敏な動きが特徴の日本人選手としては異例のターゲットストライカー」と称賛される一方で、「ボールの扱いが繊細ではない。技術面での限界を露呈している。フィジカルを強化する必要もある」と改善点も指摘されていました。

新天地シントトロイデンへ

アンデルレヒトで苦労を抱えながらも、確実に結果を残してきた後藤選手は、今夏、新たな挑戦の舞台を選びました。同じベルギー1部のシント=トロイデンへの期限付き移籍です。

この移籍には、今後の飛躍を予感させるいくつかの要素があります。まず、シント=トロイデンには、DF谷口彰悟選手を筆頭に、GK小久保玲央ブライアン選手、MF山本理仁選手、MF伊藤涼太郎選手など、すでに多くの日本人選手が所属しています。後藤選手は、7人目の日本人選手として、チームに加わりました。

「クラブに足を踏み入れた瞬間から、家族のような一体感と温もりを感じました」と、後藤選手自身もコメントしており、異国の地での孤独を和らげ、プレーに集中できる環境が整ったと言えるでしょう。

背番号42番と験担ぎの金髪

後藤選手がシント=トロイデンで選んだ背番号は、アンデルレヒト時代からこだわりを持つ「42」。中学3年時にジュビロ磐田のトップチームでゴールを決めた時の背番号であり、「よに(世に)出る」との思いも込められています。

そして、新天地での活躍を誓うように、金髪にイメージチェンジした姿でピッチに登場しました。試合後のインタビューでは、「去年もアンデルレヒトのトップチームで髪を黒く染めて点を決めていた。それでシントの(チームカラーの)黄色っぽくして、勝手に験担ぎにしている」と、ユーモアを交えながら語ってくれました。

A代表への誓い

後藤選手の最大の武器は、191cmの恵まれた体格を生かしたポストプレーと、少年時代の陸上競技経験で培われたスピード、そしてボランチやセンターバックの経験で磨かれた足元の技術です。強さ、速さ、うまさの三拍子そろったプレースタイルは、まさに現代サッカーが求めるストライカー像そのものです。

今年20歳を迎えた後藤選手には、A代表入りという明確な目標があります。「森保監督が招集してくれれば、自分は準備ができている。メンタル的にも、いつでも呼ばれていい。あとは呼んでもらうだけ」と堂々と宣言しています。

2028年ロサンゼルス五輪世代のエース候補として、今年中のA代表デビューを目標に、2026年W杯経由で五輪行きを目指すという彼の熱い思いは、多くのサッカーファンの心に響きます。

シント=トロイデンでの活躍は、その目標達成に向けた重要なステップとなるはずです。開幕から3勝1分けと無敗をキープし、好調を維持するチームの中で、後藤選手がどれだけゴールを量産できるか。彼がどこまで成長していくのか、その未来に目が離せません。

後藤啓介(ごとうけいすけ)選手のプロフィール・経歴

プロフィール

  • 生年月日: 2005年6月3日
  • 出身地: 静岡県
  • 身長/体重: 191cm/ 70kg
  • 利き足: 右
  • ポジション: FW(フォワード)
  • 現所属: ベルギー1部シント=トロイデンVV(期限付移籍)
  • 背番号: 42

経歴

所属

ジュビロ磐田U-15→ジュビロ磐田U-18→ ジュビロ磐田→RSCアンデルレヒト(ベルギー)→シント=トロイデンVV(期限付移籍)(ベルギー)

代表

  • 2024年:U-19日本代表
  • 2022年:U-18日本代表
  • 2022年:U-17日本代表
  • 2020年:U-16日本代表
  • 2019年:U-15日本代表

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