2025年2月11日、AFCチャンピオンズリーグエリートにおいて、新生・川崎フロンターレは韓国の強豪・浦項スティーラーズに4-0で快勝し、ラウンド16進出を決めました。この記事では試合内容の詳細と先制点を決めたエース山田新選手の特徴・プレースタイルなどについても記しています。
長谷部監督・新体制で歴史的な初陣
2025年2月11日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)が再開し、川崎フロンターレは韓国の強豪・浦項スティーラーズとのアウェー戦に臨みました。
新たに長谷部茂利監督を迎えての公式戦初陣は、これまでJリーグクラブが一度も勝利を挙げたことのない「浦項スティールヤード」での戦い。
しかし、川崎フロンターレは4-0という圧巻のスコアで快勝し、ラウンド16進出を決めました。
慎重な立ち上がりからの先制弾
試合は慎重な立ち上がりとなり、川崎フロンターレは守備時に4-4-2のブロックを形成しながら相手の縦パスのコースを制限する守備に徹しました。
しかし、前半38分、ついに均衡が破れます。
山田新選手が右サイドへ展開し、伊藤達哉選手が完璧なクロスを供給。これを山田選手が高い打点のヘディングで叩き込み、待望の先制点を奪いました。
長谷部新体制での公式戦初ゴール㊗️🎊
決めたのはエース #山田新 ⚽
新加入 #伊藤達哉 のクロスに
ドンピシャヘッドで合わせた🔥🏆AFCチャンピオンズリーグエリート
🆚浦項×川崎F
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数的優位と圧倒的な後半の攻撃
前半43分、浦項のアスプロポタミティスが2枚目のイエローカードで退場となり、川崎フロンターレは数的優位に。
後半に入ると、川崎フロンターレはさらに攻撃のギアを上げます。
71分、佐々木旭選手の突破から山田選手がポストプレーで脇坂泰斗選手に繋ぎ、脇坂選手が冷静に追加点を決めます。
さらに74分には、山本悠樹選手のクロスを河原創選手が豪快に押し込み、3点目を奪取。
試合終了間際の89分には、丸山祐市選手のクロスにエリソンが頭で合わせ、4-0と試合を締めくくりました。
勝利の立役者たち
先制点を決めた山田新選手は試合後、「達哉くんが素晴らしいボールを上げてくれたので決めるだけでした」と伊藤達哉選手への感謝を述べました。
また、「アウェーでもサポーターが声を出してくれて、背中を押されました」とサポーターへの感謝も忘れませんでした。
歴史的勝利の意味と今後への期待
川崎フロンターレはこれで5勝2敗、勝ち点15を獲得し、1試合を残してラウンド16進出を決定。
Jクラブにとっての”鬼門”とされてきた浦項での歴史的勝利は、新体制のスタートにふさわしい結果となりました。
次戦はJ1リーグ開幕戦、名古屋グランパスとの一戦です。山田選手は「チームがひとつになって戦えている。リーグもACLも、全員で戦っていきたい」と意気込みを語り、さらなる飛躍を誓いました。
試合終了
🏆ACLE2024/25リーグステージ第7節#浦項スティーラーズ 0-4 #川崎フロンターレ
38分 山田新
71分 脇坂泰斗
75分 河原創
88分 エリソン【広報】 #frontale #アジア青覇 #ACLElite pic.twitter.com/bJMnawRDYM
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) February 11, 2025
山田新選手の特徴とプレースタイル
川崎フロンターレの未来を担うストライカー
山田新選手は、川崎フロンターレのアカデミー出身で、桐蔭横浜大学を経てプロの舞台に立ったストライカーです。
大学時代には「大学ナンバーワンのストライカー」と称され、プロ入り後も着実に成長を遂げています。
彼はスピードとパワーを兼ね備えたプレースタイルが特徴で、泥臭いゴールも辞さない献身的な姿勢が魅力です。
スペースを見つけると一気にギアをあげて、トップスピードに持っていき、ファウルでも止められないようなパワフルなドリブル突破をすることができます。
偉大な先輩たちからの影響
山田選手は、日本代表の三笘薫選手から大きな影響を受けています。
大学時代に偶然ジムで再会した際、日本代表の三笘薫選手から「俺の記録を超えろよ」という激励の言葉を受け、その言葉がプロでの目標となりました。
また、同年代であり川崎フロンターレアカデミー時代の同期である現ヴィッセル神戸所属の宮代大聖選手との競争心も、彼の成長を後押ししています。
努力の積み重ねと成長
山田選手はストイックな性格で知られ、個人トレーニングや食事管理にも徹底的に取り組んでいます。
大学時代には体幹トレーニングや瞬発力強化メニューを自主的に研究し、実践しました。
その成果として、プロ入り後もコンスタントにゴールを重ね、特にヘディングシュートの精度向上が目覚ましい成長ポイントです。
チームへの貢献と今後の展望
川崎フロンターレ加入後、山田選手はベンチスタートや慣れないポジションでの起用にも柔軟に対応し、結果を残しています。
特に2024年のFC東京戦では3試合連続複数得点を達成し、日本人としては中山雅史選手、大久保嘉人選手に次ぐ快挙を成し遂げました。
今後は、さらに得点力を高め、川崎フロンターレの中心選手としての地位を確立することが期待されています。
山田新選手(ヤマダシン)のプロフィールと経歴
プロフィール
- 現所属:川崎フロンターレ
- 背番号:20
- ポジション:FW
- 生年月日:2000年5月30日
- 身長/体重:175cm/75kg
経歴
所属
- 川崎U-15→川崎U-18→桐蔭横浜大→川崎フロンターレ
- 2022年川崎フロンターレ特別指定選手(背番号は32)
代表歴
- 2022年:U-23日本代表
- 2022年:全日本大学選抜
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