ブンデスリーガの中堅ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉選手(28)が、欧州の移籍マーケットで注目を集め、バイエルンをはじめビッグクラブへの移籍の可能性が取りざたされています。この記事ではその詳細について記述しています。
板倉滉選手のバイエルン等へ移籍の可能性
ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハ(以下、ボルシアMG)に所属する日本代表DF板倉滉選手(28)が、この夏の移籍市場で注目の的となっています。
現地ドイツメディアや関係者によると、バイエルン・ミュンヘンをはじめとした複数のクラブが同選手の獲得に関心を示しており、去就が大きな注目を集めています。
契約解除金は手頃な金額
板倉選手はボルシアMGと2026年までの契約を結んでいますが、クラブからの延長オファーには現時点で応じていません。このため、クラブ側も「退団は想定している」としており、今夏の移籍が現実味を帯びています。
特筆すべきは契約に設定されている契約解除金です。「シュポルト・ビルト」など複数メディアによると、解除金は1050万ユーロ(約17億1000万円)とされ、ドイツ国内のトップクラブにとっては「手頃な金額」と見られています。
バイエルンだけでなく、レヴァークーゼン、ボルシア・ドルトムント、フランクフルトなども興味を示しており、争奪戦となる可能性が高まっています。
バイエルンの補強リストに
ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンは現在、守備陣の再編を進めています。
伊藤洋輝選手の度重なる負傷や、韓国代表キム・ミンジェ選手の不安定なパフォーマンスにより、センターバックの補強は急務です。この背景もあり、バイエンのマックス・エーバル取締役とクリストフ・フロイントSD(スポーツディレクター)は、すでに板倉選手側と接触し、交渉が進行中であると報じられています。
また、バイエルンは現在フリーでの獲得が噂されているドイツ代表DFヨナタン・ターの動向と並行して、板倉選手の獲得も真剣に検討していると見られています。
外国人「アジア人DFは..」日本代表DF板倉滉、バイエルン移籍が浮上!ドルトムントらと争奪戦勃発!?海外のファンが騒然!【海外の反応】 https://t.co/1Fp534Onlg #板倉滉 #バイエルン #ドルトムント #移籍 #frontale pic.twitter.com/Piatec2aCx
— no_footy_no_life (@NoFootyNoLife) April 18, 2025
プレミアリーグ志向も
板倉選手本人は、かねてよりイングランド・プレミアリーグへの移籍を希望しているとされています。
特に、2019年に所属していたマンチェスター・シティは、板倉選手の契約に“マッチング・ライツ”(他クラブのオファー額に応じて優先的に獲得できる権利)を保持しており、今夏の動向に注目が集まります。
シティだけでなく、同じくプレミアリーグのアーセナルも関心を示していると一部メディアでは伝えられています。ただし、現時点ではバイエルン移籍が最も具体的な動きとして浮上しており、水面下での交渉が着々と進んでいる模様です。
圧巻のフィジカルと安定感
188cm・80kgという恵まれた体格を持つ板倉選手は、オランダのフローニンゲン、ドイツのシャルケ、そして現在のボルシアMGで正CBとして安定したパフォーマンスを披露してきました。
対人の強さに加えて、正確なロングフィードや攻撃参加も持ち味で、時折スーパーゴールも決めるなど、多様な能力で高い評価を受けています。
元「サッカーダイジェスト」編集長の六川亨氏も、「バイエルンでも十分に主軸CBとして活躍できるレベル」と太鼓判を押しており、その実力は折り紙付きです。
日本人最高年俸更新の可能性
現在の年俸は約3億円とされていますが、バイエルンにレギュラー格として加入できれば、条件面の大幅アップが期待されます。
バイエルンの日本代表DF伊藤洋輝選手の年俸は約6億円とされており、板倉選手がこれを大きく上回る12億円前後の契約を手にする可能性もあると見られています。
これが実現すれば、現時点で日本人欧州組の最高年俸とされる冨安健洋選手や鎌田大地選手(いずれも約10億円)を上回り、日本人選手として「欧州最高年俸選手」となるかもしれません。
今後の焦点はシティとバイエルンの動向
この夏、板倉選手の去就は大きな話題を呼ぶことになるでしょう。バイエルンの動きは本格化しており、板倉選手側ともすでに話し合いを進めています。一方で、プレミアリーグ志向を持つ本人の希望、そしてシティの優先権行使の可能性など、移籍の行方を左右する要素は少なくありません。
果たして、板倉滉選手はバイエルンの赤いユニフォームに袖を通すのか。それともプレミアの舞台へステップアップを果たすのか——今後の動向から目が離せません。
コメント