サッカーのオランダ1部リーグで2025年10月19日、フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世選手はアウェーのヘラクレス戦で前半に3ゴールを挙げ、ハットトリックを達成しました。この記事ではその動画を紹介するとともにその詳細について記述しています。
オランダで日本人初の快挙
フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世選手(27歳)が、オランダ1部リーグで日本人初となるハットトリックを達成しました。
19日に行われたヘラクレス戦でチームは7−0と圧勝し、上田選手は前半だけで3得点を記録しました。この結果、リーグ戦3試合連続ゴールとなり、今季9試合11得点で得点ランキングのトップを独走しています。
3ゴールの動画と内容
試合開始直後の前半7分、相手のパスミスをペナルティーアーク付近で拾った上田選手は、右足で鋭いシュートを放ち左ポストに当てながらゴール。この得点が大量得点の口火となりました。
さらに前半33分には右サイドからのクロスにタイミング良く合わせて2点目を奪取。その5分後の38分にはゴール前の混戦でこぼれ球を左足で押し込み、わずか30分余りでハットトリックを達成しました。
特筆すべきは、この日の2点目がフェイエノールトのクラブ通算5000得点目となったことです。試合後には監督から記念ユニホームを手渡され、その様子がクラブの公式SNSで紹介されました。上田選手も笑顔で受け取り、節目の瞬間を飾りました。
(U-NEXTフットボールより引用)
指揮官ファン・ペルシの称賛
試合後、フェイエノールトのロビン・ファン・ペルシ監督は上田選手を高く評価しました。
地元メディア『Sportnieuws』によれば、監督は「アヤセの素晴らしいところは、いつも自分らしくいられること。彼は常にハングリー精神を持ち、向上心がある」と称賛。さらに「パラグアイ戦やブラジル戦でゴールを決めようが、ここでハットトリックを決めようが、彼には違いが見られない」とメンタリティの強さを評価しました。
日本代表での勢いそのままに
上田選手は日本代表でも絶好調です。10日のパラグアイ戦では終了間際に同点ゴールを決め、14日のブラジル戦では歴史的初勝利となる決勝点を叩き込みました。その勢いをそのまま持ち帰り、フェイエノールトでも爆発的なパフォーマンスを披露しています。
SNS上でも
- 「ボールに愛されてる」
- 「覚醒しすぎ」
- 「信じられない!」
と驚きの声が多数上がり、国内外で注目度が急上昇しています。
苦しい時期を乗り越えての覚醒
2023年8月、クラブ史上最高額となる移籍金総額1000万ユーロ(当時約15億円)で加入した上田選手ですが、最初の2シーズンは思うような結果が出ず、リーグ戦の得点はそれぞれ5点、7点にとどまりました。しかし、移籍3年目の今季は開幕戦からスタメンを勝ち取り、一気に才能を開花させています。
現地メディアの中には、1956−57年シーズンに記録されたクーン・ディレン(PSV)のシーズン43得点という70年前の伝説的記録に迫る勢いと報じる声も出ています。
得点王争いと今後への期待
今季11得点という数字はリーグ2位の選手(5得点)を大きく引き離しており、得点王争いでは独走状態です。チームも開幕から8勝1分けの負けなしで首位を走っており、上田選手の活躍がチームの勢いを牽引しています。
前半だけで結果を残し、後半は温存されたことも、チーム内での信頼の高さを示しています。ファン・ペルシ監督が「もっとゴールを期待している」と冗談交じりに語ったことからも、その存在感はチームの中心そのものと言えます。
止まらない勢いに注目
代表戦からクラブ戦まで、国内外で結果を出し続ける上田綺世選手。フィジカルだけでなく、メンタル面や戦術理解力の高さも評価されており、今後さらなる記録更新が期待されます。日本サッカー史における新たなストライカー像として、彼の活躍はこれからも注目を集め続けるでしょう。
ハットトリック達成という大きな節目を迎えた今、上田選手がどこまで得点記録を伸ばし、チームを勝利に導くのか、多くのファンと専門家が期待と興奮をもって見守っています。
Our th goal in the league
Made by Ayase Ueda pic.twitter.com/11q29i3teE
— Feyenoord Rotterdam (@Feyenoord) October 19, 2025
(Xより引用)
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