NECナイメヘンの19歳FW塩貝健人選手が、オランダ・リーグ戦初ゴール!プレースタイル、移籍事情、経歴は?

NECナイメヘンに所属する19歳のFW塩貝健人が、オランダ・エールディヴィジ第21節のPSVアイントホーフェン戦でリーグ戦初ゴールを決めました。この記事ではこの内容をレポートするとともに塩貝選手のプレースタイル、移籍事情、経歴についても書いています

NECナイメヘンの塩貝健人選手が首位PSVからリーグ初ゴール!

この試合は2月1日にゴッフェルト・スタディオンで行われ、NECはPSVと3-3で引き分けました。

塩貝選手は1-3と2点ビハインドの状況で後半39分に途中出場。

後半45分には相手DFへの強烈なプレッシャーでバックパスを奪い、冷静にGKをかわして右足でゴールネットを揺らしました。

この得点が塩貝選手にとってエールディヴィジでの初ゴールとなり、チームに勢いをもたらしました。

その後、アディショナルタイムの後半50分には、昨シーズンまで浦和レッズでプレーしていたFWブライアン・リンセンがコーナーキックから劇的な同点ゴールを決め、NECは首位PSV相手に貴重な勝ち点1を獲得しました。

日本代表FW小川航基選手は先発出場し、後半20分に交代。MF佐野航大選手は中足骨骨折のため欠場しました。

塩貝選手は東京・国学院久我山高校から慶應義塾大学へ進学し、昨年1月には横浜F・マリノスへの2027年シーズンからの加入が内定していました。

しかし、同年8月にその契約を解除し、NECと2028年夏までの4年契約を締結しました。

昨年10月のオランダ・カップ1回戦ズウォレ戦で移籍後初ゴールを記録し、今回の得点はリーグ戦12試合目での初得点となります。

塩貝選手はU-19日本代表としても活躍し、モーリスレベロトーナメントではU-21イタリア代表戦でハットトリックを達成するなど、海外クラブからも注目を集めていました。

今後のさらなる活躍が期待される選手です。

プレースタイル

塩貝健人選手は、FWとしてピッチの中央で存在感を放つ選手です。

恵まれた体格を活かし、相手ディフェンダーを押し込み、ゴールをこじ開ける力強さが魅力です。

高校・大学時代から「ずば抜けたパワーとスピード」と称され、そのフィジカルの強さはプロの舞台でも際立っています。

塩貝選手の圧倒的な身体能力は、週5回の筋力トレーニングによって培われたものです。

その鍛え上げられた体は、激しいフィジカルコンタクトが求められる欧州のサッカーにおいても、決してひるむことはありません。

また、塩貝選手は強靭なメンタルも持ち合わせています。「恐ろしいほど負けず嫌い」と周囲から評されるように、常に勝利を目指してプレーします。

その闘志あふれるプレーは、チームに勢いをもたらし、勝利への原動力となっています。

さらに、塩貝選手はサイドへの動き出しも得意としており、スピードを活かした突破からゴールを奪うことも可能です。

中央だけでなく、サイドでも機能する万能型のストライカーと言えるでしょう。

このように、塩貝選手は、圧倒的な身体能力と闘志を兼ね備えたストライカーです。

移籍の背景と決意

塩貝選手は、2023年、横浜F・マリノスへの入団が内定していた中、オランダのNECナイメヘンへの移籍を決断しました。

この移籍には、様々な背景や彼の強い決意が隠されています。

NECが塩貝選手をリストアップしたのは、2023年11月のU-18日本代表スペイン遠征でのイングランド戦で2ゴールを決めたことがきっかけです。

その後、モーリスレベロ国際ユース大会(フランス・トゥーロン)でもイタリア戦のハットトリックを含む5ゴールを挙げ、NECの獲得意欲をさらに高めました。

塩貝選手は「イングランド戦で得た自信が今の自分を支えている」と述べています。

NECは塩貝選手のスピード、フィジカル、得点力に注目し、獲得に動きました。

また、NECは塩貝選手を19歳で加入させることで、EU外選手の最低年俸の半額のみを支払うことになります。

オランダリーグではEU外国籍の選手の最低年俸が設定されているが、20歳未満の選手はその設定金額が20歳以上の選手の半分になります。

この点も、若手有望株である塩貝選手を獲得する上で大きなメリットとなりました。

一方で、塩貝選手には数多くのオファーが届いていました。

チャンピオンズリーグ出場クラブからのオファーもあった中、なぜNECを選んだのでしょうか。

塩貝選手は、自身のキャリアプランを長期的に見据え、NEC移籍を決断したと語っています。

彼は、オランダリーグが若手選手を育成する上で非常に良い環境であると考えており、ここで多くの試合経験を積むことで、将来的な成長を図りたいと考えています。

また、オランダ人のフレンドリーな国民性や、英語が通じる環境も、彼の決断を後押ししました。

さらに、塩貝選手は「レアル・マドリーでプレーすること」を最終目標として掲げています。

そのためには、若いうちから厳しい環境でプレーし、経験を積む必要があると考えています。

NECは、その目標を実現するための第一歩となる場所だと判断したのです。

NECでの生活は、決して楽なものではないでしょう。

小川航基選手とのポジション争いや、異なる文化への適応など、様々な困難が待ち受けているはずです。

しかし、塩貝選手はこれらの困難を乗り越え、さらなる成長を遂げたいと考えているようです。

経歴

塩貝健人選手は、幼少期からサッカーを始め、小学校時代はバディSC江東で、中学校時代は横浜FCジュニアユースでサッカーに打ち込みました。

しかし、横浜FCユースへの昇格は叶わず、國學院大學久我山高等学校に進学します。 高校時代、塩貝選手は全国高校サッカー選手権大会の東京予選で活躍し、その名を広く知られるようになりました。

高校卒業後は、慶應義塾大学法学部政治学科に進学しながらも、サッカー部で活躍し、関東大学サッカーリーグ戦で15得点を挙げるなど、その才能を開花させます。

大学1年在学中の2024年1月には、J1リーグ・横浜F・マリノスへの加入内定が発表され、プロサッカー選手の道を歩み始めます。

横浜F・マリノスでは、J1リーグデビューを果たし、初ゴールも記録するなど、その才能を証明しました。

しかし、塩貝選手は、より高いレベルを目指し、2024年8月にオランダのNECナイメヘンへの移籍を決断します。

慶應義塾大学を休学し、サッカーに専念するため、欧州へと旅立ちました。

このように、塩貝健人選手は、幼少期からサッカーに打ち込み、高校、大学、そしてプロと、着実にステップアップしてきました。

プロフィール

塩貝選手の父

塩貝選手の父は、自身はサッカー経験はないようですが、塩貝兄弟のサッカーへの情熱に応え、積極的にサポートを行ってきました。

特に、息子たちのためにサッカーについて熱心に勉強し、練習にも付き合ってくれるなど、献身的だったようです。

過去には外資系投資銀行で15年間勤務されていたという経歴からも、高学歴で知的であることがうかがえます。

その経験から培われた分析力や戦略的な思考は、息子たちのサッカー指導にも活かされていたのではないでしょうか。

塩貝健人選手(シオガイ ケント)

プロフィール詳細

  • 現所属:NECナイメヘン
  • 背番号:9
  • ポジション:FW
  • 生年月日:2005年3月26日
  • 身長/体重:180cm/75kg
  • 出身地:東京都

所属

  • 横浜FC JY→國學院久我山高→慶應義塾→NECナイメヘン
  • (2024年横浜F・マリノス特別指定選手)
  • (2022年度全国高校選手権優秀選手)

代表

  • 2024年:U-19日本代表
  • 2023年:U-19日本代表
  • 2023年:U-18日本代表
  • 2023年:日本高校選抜

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