イングランドプレミアリーグ第37節で、ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫選手が、リバプールとの一戦で今シーズン10点目のゴールを決め、プレミアリーグで日本人選手初の二ケタ得点という金字塔を打ち立てました。さらに、この試合では、超絶トラップも披露。リバプールに所属する遠藤航選手との日本人対決も実現し、世界中のサッカーファンを熱狂させました。この記事ではその内容について記しています。
プレミアリーグで日本人初の二ケタ(10得点)達成
ブライトンの三笘薫選手が、5月19日(日本時間20日)に行われたイングランド・プレミアリーグ第37節リバプール戦でプレミアリーグにおける日本人選手として史上初となるシーズン二ケタ得点(10得点)を達成しました。この日は三笘選手の28歳の誕生日の前日。まさに「バースデーゴール」で、記念すべき大台に到達しました。
後半65分、ブライトンの最初の交代カードとしてピッチに送り込まれた三笘選手は、出場からわずか4分後の69分に結果を残します。ダニー・ウェルベック選手のシュートをリバプールGKアリソンがはじいたこぼれ球に素早く反応。左足のダイレクトボレーで同点ゴールを叩き込みました。
このゴールでプレミアリーグ今季10得点目を記録し、三笘選手は世界最高峰のリーグで日本サッカー史に名を刻む快挙を達成しました。
日本人4人目の欧州五大リーグ二ケタ得点
三笘選手のこの10得点目により、今シーズンの欧州5大リーグで二ケタ得点に到達した日本人選手は4人目となりました。他にはフランス・リーグアンのスタッド・ランスに所属する中村敬斗選手、ドイツ・ブンデスリーガのキールに所属する町野修斗選手、そして同じくブンデスリーガのフライブルクで活躍する堂安律選手がこの記録に名を連ねています。
特筆すべきは、三笘選手が達成した舞台がプレミアリーグであるという点です。フィジカル、スピード、技術のすべてが求められる世界最高峰のリーグにおいて、日本人がシーズン二ケタゴールを挙げたのは史上初。これは日本サッカーの歴史において、間違いなくエポックメイキングな瞬間と言えます。
現地時間では明日が誕生日の🇯🇵三笘
途中出場から自らのゴールで前祝い🎉
今季のプレミアで二桁到達㊗️
通算でも20ゴールに⚽️👏🏆プレミアリーグ 第37節 #ブライトン v #リヴァプール
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— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) May 19, 2025
圧巻の超絶トラップ
三笘選手はゴールだけでなく、そのプレー全体で観客を魅了しました。特に注目を集めたのが、左サイドで見せた高難易度の「ジャンピングトラップ」です。味方のDFヤン・ポール・ファン・ヘッケから送られたロングボールは、タッチラインを割りそうな勢いでしたが、三笘選手はジャンプしながら足の甲でボールをピタリとコントロール。そのまま反転し、見事に自分の足元に収めてしまいました。
このプレーにはスタジアムから大きな歓声が沸き起こり、SNSでも
- 「真のファンタジスタ」
- 「これは芸術」
- 「ブルーロックやん」
といった賛辞が続出。
ブライトンの公式SNSも
- 「カオルのコントロールはこの世のものじゃない」
と絶賛し、そのテクニックは世界中に衝撃を与えました。
🤯🇯🇵🪄
pic.twitter.com/tzBkFvwVIr— ブライトン & ホーヴ・アルビオン (@OfficialBHAJPN) May 20, 2025
三笘選手と遠藤選手のマッチアップ
この試合では、もう一つの見どころがありました。それはリバプールに所属する日本代表キャプテンMF遠藤航選手との直接対決です。遠藤選手は77分から右サイドバックとして途中出場し、78分には日本代表エースの三笘選手と1対1のマッチアップが実現しました。
三笘選手は遠藤選手を前に得意のアウトサイドキックでゴール前へ鋭いパスを供給。惜しくも得点にはつながりませんでしたが、日本代表同士の高レベルな攻防に観客も大いに湧きました。両選手ともピッチ上で自らの存在感を示し、日本サッカーのレベルアップを象徴する瞬間となりました。
皆さん、今日もおはようございます!🇯🇵 https://t.co/zsbSSvszPk pic.twitter.com/OLdxRV6ACC
— ブライトン & ホーヴ・アルビオン (@OfficialBHAJPN) May 21, 2025
試合はブライトンが逆転勝利
三笘選手の同点弾で勢いづいたブライトンは、85分にヒンシェルウッド選手が勝ち越しゴールを決め、3-2で新王者リバプールを逆転で破る金星を挙げました。ホーム最終戦での勝利ということもあり、スタジアムは歓喜に包まれました。
スーパーサブとして途中出場し、わずか25分間でゴールと衝撃プレーを披露した三笘選手は、間違いなくこの勝利の立役者となりました。
日本人の存在感の高まり
今シーズン、日本人選手が欧州5大リーグで次々と結果を出し続けていることは、日本サッカー界にとって明るいニュースです。かつては中田英寿選手や岡崎慎司選手が成し遂げた「欧州での二ケタ得点」という偉業も、今では複数の選手が達成する時代になりました。
2022年カタールW杯出場時に5大リーグでプレーしていた日本人は7人でしたが、2025年現在ではその数が倍以上の15人に増加しています。日本代表監督の森保一氏も「5大リーグで結果を出す選手が増えていることは非常に素晴らしい」と語っており、これからの代表選考の基準も「欧州5大リーグでの活躍」が軸になりつつあります。
真のファンタジスタへ
プレミアリーグという世界最激戦の舞台で、三笘選手は日本人選手初のシーズン10得点を達成し、その卓越したテクニックでも観客を魅了しました。ゴールという結果に加え、芸術的なジャンピングトラップや日本代表キャプテン遠藤選手との熱い対決もあり、彼の存在感はますます増すばかりです。
三笘選手のこの試合での活躍は、まさに「ファンタジスタ」という称号にふさわしいもの。日本サッカーの未来を担う彼の今後に、ますます大きな期待が寄せられます。
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